2015年ブレイク芸人は「勢いだけでネタはおもしろくない」?
2015年ブレイクしている芸人の特徴として以下の3つが挙げられる。
・リズムに乗っている
・勢いがすごい
・ネタが全然面白くない
さて、今まさにブレイクしている芸人を5組を見てみよう。
2015年ブレイク芸人(4月28日現在)
・8.6秒バズーカ
去年の年末から、ご存じ「ラッスンゴレライ」で圧倒的ブレイク
2015年上半期を代表するコンビ
僕は、ラッスンゴレライに関しては、音楽的に凄いと感じている。
なぜなら、あんなノリノリでどの世代にもハマる曲なんてないからだ。
だたし、ネタは面白くない。
まぁ、ラッスンゴレライは言うほどつまらないワケではないが、それ以外のネタが圧倒的につまらない。
自分らが生み出したラッスンゴレライにあと5年は苦しめられることになるだろう。
オリラジのように再ブレイクする日は来るのだろうか。
正直、僕は、彼らは4月で消えると思っていた。
それなのにまだまだ人気があるのは凄い。
よしもと芸人がどんどんパクってくれているのが良い方向に転がっているのだろう。
・クマムシ
「あったかいんだからぁ」で大ブレイクのクマムシ
歌手デビューもし、今、ノリに乗っている。
ただ、このネタこそ本当につまらない。
事務所が良くないのかもしれないが、歌手デビューをしてしまったのが致命的。
佐藤君が活躍しなければ完全に今年中に消える。
さまぁ~ず三村も言っていたように、ネタを頑張ってほしい。
個人的に、佐藤君は面白さの可能性を秘めていると思うので、何とか佐藤君だけでも生き残ってもらいたい。
・バンビーノ
「ダンソン」が大人気のバンビーノ
バンビーノは上の2組とは違って面白い。
ダンソンなんかはキングオブコントで観て、めちゃくちゃ笑った。
ただ、ハマらなければ全く面白くないネタも多数
まぁ、才能は感じるし、この3組の中では一番しっかりネタに向き合っている印象も受けるので、消えることはないのではなかろうか。
・厚切りジェイソン
デビュー1年未満で間違えてブレイクしてしまった外人。
人気があるのかはわからないし、僕は大嫌いだが、確実にブレイクしている。
多分ネタはまだまだ面白く出来るけど、本人は調子に乗っているので、進化は見られないだろう。
なぜ僕がこんなに嫌っているかと言うと、以前、『時間がある人しか出れないTV』で完全にテレビを舐めている態度を取っていたからだ。
※気になる方はググってみてください。出てくるかはわかりませんが。
僕はテレビが大好きなので、正直、こんな芸人にテレビに出て欲しくない。
早く消えて本業の方に集中してください。
・とにかく明るい安村
「全裸ポーズ」でブレイク中の安村。
超面白い。大好き。
よしもとで芸歴15年目くらいなので、いろいろと分かっており、様々なテレビでも活躍している。
今後もどんどんいろいろな番組に出て活躍してほしい。
昔のコンビ・アームストロング時代は、相方がネタとか全部考えていると思っていたし、相方の方が好きだったので、安村がこんなに面白くて正直驚いている。
いじられキャラは強い。
という、完全にブレイクしている上記5組。
大体のコンビは最初に挙げた特徴に当てはまるのではなかろうか?
売れてて、勢いもあり、ネタも面白いのは安村くらい。
厚切りジェイソン以外は、パワーアップして帰ってきてくれることを期待している。
まだまだいるぞ!プチブレイク芸人
さて、ここからは、上記5組ほどではないが、今年になってジワジワとテレビに出始めてきた芸人を紹介したい。
ここで紹介する芸人たちは、ネタの面白さで評価されていると思うので、結構長生きすることが期待される。
・巨匠
僕がキングオブコント2014で優勝すると思っていたコンビ(シソンヌVS巨匠は事実上の決勝)
ネタが圧倒的に面白い。
ネタの面白さや、岡野のガチのクズキャラを活かし、どんどん活躍してほしい。
オススメネタは『万物の祖』
・ニューヨーク
去年からジワジワとテレビに出ているコンビ
ネタも偏見を散りばめたものや、一つのものをゴリ押しするものが多くかなり面白い(単純に僕の好みなだけかもしれないが)。
ツッコミ・屋敷は達者なので、そのうちMCとして活躍するかも。
とにかく業界注目株。
『バチバチエレキテル』メンバーでは断トツ。
・マツモトクラブ
R-1ぐらんぷり2015準優勝者
内さまライブでもいいとこまでいっていたのかな?
明らかにセンスが溢れ出している。
舞台出身らしいが、これでまだ芸歴4年だから驚き。
ラーメンズ、バナナマン、バカリズム的な存在として活躍することを期待。
・おかずクラブ
元日のおもしろ荘での優勝コンビ
次世代のニッチェってカンジかな?
芸歴が浅く、ネタはそうでもないが、とにかく演技力がエグイ。
特にゆいP(写真右)は、劇団ひとりから、女性版キス我慢選手権があったら出したいと評されている。
オカリナちゃん(写真左)は、『有吉の壁』で有吉に気に入られ、第一回チャンピオンの座に輝いた。
今後もテレビにバンバン出る事間違いなし。
・ゆんぼだんぷ
この前の細かすぎて伝わらないモノマネで彗星の如く現れたぽっちゃりコンビ
正直、あのネタしかないだろうし、長くは続かないだろうけど、あれは笑ってしまう。
結構衝撃的なネタなので、もしかすると飽きられることなく、年末にもあの美しい音色を聴いているかもしれない。
とにかく、あのネタだけでどこまでいけるのか注目したいところ。
宣材写真じゃ伝わらないので、動画を検索してください。
キャベツ山さとし注目芸人
最後に、僕が今年注目している芸人を4組紹介します。
売れてくれ。
・アイロンヘッド
平成26年度NHK新人お笑い大賞受賞コンビ
ネタが面白いし、辻井(写真右)は多才なので、世間に認められて欲しい。
・モグライダー
ハチャメチャ漫才コンビ
ツッコミの芝さん(写真左)がとにかくイケメン
この窪田正孝風イケメンがワケの分からない人間を操っているから面白い。
今年の THE MANZAI では決勝へ行ってほしい。
・スーパーニュウニュウ
母乳好きとオナニー好きの男女コンビ
彼らもとにかくネタが面白い。
もうどんどん新しいネタが観たい。
ふるや(写真右)は三四郎・小宮と仲がいいらしいので、2組でどんどんお笑い界に刺激を与えていってもらいたい。
今年のキングオブコントは優勝だ!
・小杉まりも
元旦のおもしろ荘でのネタが面白かったし、ルックスも好みなので、注目している。
もっといろいろなネタが観たい。
・サンシャイン池崎
完全に勢いだけのピン芸人
勢いだけだが、うつけもんからの刺客だけあって超面白い。
見るまでの間が空き過ぎるとあまり面白く感じられないので注意。
もうこの写真だけで面白い。
以上!
なんか今回は楽しんで書けました。
好きなものを語るのは楽しいなぁ!
『有吉の壁』が期待以上に内Pだった
本日、僕のTLにこんなツイートが流れてきた。
オープニングでわかったよ。有吉。お前の内村プロデュース魂。実現に向けてやってるぜ!!
— 三村マサカズ (@hentaimimura) April 7, 2015
有吉の壁、すごい面白かった。あと、ちょっと悔しい。内P大好きだったし。俺も頑張ろう。
— 佐久間宣行 (@nobrock) April 8, 2015
何の気なしに録画していた7日深夜放送の番組『有吉の壁』が、10年前大人気の中惜しまれつつ終了した、あの伝説の『内村プロデュース』のような番組だったらしい。
僕は完全に内Pとオンバトに育てられたので、大いに期待しつつ、帰宅後早速視聴。
小学生時代にVHSに録画し、毎週楽しみに観ていたあの内Pには及ばないものの、その空気感、エッセンスが十二分に感じられ、とても面白く感慨深い番組だった。
さて、何が内Pらしかったのか?
まず、オープニングのMC有吉とアシスタントこじるり、そしてゲストの立ち位置。
出川のポジション、はしゃぐ芸人の往なし方。
この段階で完全に内Pだ。
そして、お笑い瞬発力が求められる内容も実に内Pらしい。
最後の壁「旅館で浴衣で鍋の具材をかけた大喜利対決」なんて完全に内P。
・MC有吉の独断と偏見による判定
・パンサー尾形やジャンポケ斉藤の勢いだけの回答
・安村と川島の謎のライバル関係
なんかは、本当に内Pを観ているようだった。
また、パンサー菅への無茶振りのカンジも懐かしく、その回答「246」は、内Pで芦ノ湖へ行った回でのずん飯尾(確か)とかぶるという奇跡も起きた。
何より、笑わないキング・有吉がゲラゲラ笑って入る姿がうれしい。
笑わせ王が観たくなってしまった(後程DVDを漁ろう)。
とにかくこの番組の
・お笑い乱れ撃ち感
・新たな引き出しが開かれる感
・徐々に露呈してゆく球切れ感
が、1発目の特番なのに懐かしかった。
ニューヨーク、パンサー、ジャンポケ斉藤なんかは今でも内Pが続いていたら絶対出てたろうな。
『有吉の壁』、下ネタはなく、追い詰められて花が咲くこともなかったけれども、
レギュラー化してくれたらとてもうれしいなぁ。
まぁ、本家『内村プロデュース』が復活してくれるのが一番だけどね。
最後に、沖縄で安村が坊主だったのはこれがキッカケだったのか。
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きゃりーぱみゅぱみゅの曲はYouTubeで聴け!!
YouTubeで、すべて無料で済ませてしまう現代文化が大嫌いな僕ですが、
なぜなら街中で聴くと身体が反応してし、恥ずかしいことになってしまうからだ!
という事で、今回はきゃりーぱみゅぱみゅ10thシングル『もんだいガール』の発売を記念し、全シングルのMVをまとめます。
MVがまとめてあるなんて、非常に良心的なブログだなぁ。
この際なので過去の作品を全部見直しましょう。
YouTubeで観るも良し、カラオケボックスで観るも良しです!
『PONPONPON』
PONPONウェイウェイウェイ で一世を風靡した懐かしの一曲
ちなみに、当時私は、本作収録アルバム『もしもし原宿』をレンタルして、バイト先の先輩に馬鹿にされた。
あの先輩は今では、きゃりーを聴くたびに私の顔を思い出し、賞賛していることだろう。
1st Single『つけまつける』
未だ色褪せない名曲
これぞ!ってカンジのMVです。
今でもテレビでバンバン聴くし、最近の曲だと言われても何の疑問も感じない。
2人のダンサーを付けた独特のダンスで、今後のスタイルを形成した一作。
2nd Single『CANDY CANDY』
『つけまつける』と『ファッションモンスター』の間に埋もれてしまった一曲
隠れた名曲とはこれのこと。
3rd Single『ファッションモンスター』
怪物と呼ぶのに相応しい一曲
全てが完璧。
彼女の曲の中で余裕の1位。
4th Single『キミに100パーセント / ふりそでーしょん』
祝!成人ソング
きゃりーの躍進が止まらない!
この辺は名曲まみれだなあ本当に!!
MV的にはこれが一番好き。
なお、両A面のもう一曲『キミに100パーセント』は、アニメ『クレヨンしんちゃん』
の主題歌。
この曲もすごくイイのでオススメ。
5th Single『にんじゃりばんばん』
これもいいなあオイ!
"忍者なのに「ニンニンッ」と来ないのかイイ!" とタモリも絶賛していた一作。
全裸ポーズでプチブレイク中・とにかく明るい安村が、「曲中の効果音の部分で変顔をしていまう」と言っていましたが、僕もそうです。
6th Single『インベーダーインベーダー』
脳味噌が侵略される一曲。
こんな歌詞でもいい曲だと思わせてしまうからきゃりーもヤスタカも凄い。
7th Single『もったいないとらんど』
サビ後半の「うぅ」ってところを絶対に口ずさんでしまう一曲。
とにかくauのCMを思い出してしまう。
8th Single『ゆめのはじまりんりん』
卒業がテーマの大傑作。
MVも過去から未来へ的な構図になっており、もう泣いちゃう。
というのも、この曲が発売したとき、まさに僕もゆめのはじまりんりん状態だったのでかなりグッときたのでした。
GAOの『サヨナラ』に似てるとか言われてたけど、そんなのはどうでもいい。
最高なものは最高なのだ!
彼女の曲の中で2番目に好き。
9th Single『ファミリーパーティ』
未来へ進んでからの大事な1曲目はどうくる!!?と期待していたところに発売されたのがこれ。
卒業からの家族とかもう泣いちゃう。
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』エンディングテーマで、この作品も絶対に泣けるだろう。まだ観てないけど。
『きらきらキラー』
L.U.C.K デデデデデデデデ な一曲
10th Single『もんだいガール』
今季最高のドラマ『問題のあるレストラン』の主題歌で最新曲
曲はイイけど、MVはイマイチかな?
ドラマは本当に良いのでBlu-ray BOX を買いましょう。
長くなりましたが、以上でまとめ終了です。
なお、アルバムは 2nd Album『なんだこれくしょん』がオススメです。
レンタルで良いので聴いてみてください。
ではまた。
『ワールドトリガー』 1巻~10巻
週刊少年ジャンプで大好評連載中
アニメ化効果で単行本バカ売れの『ワールドトリガー』10巻までのレビュー
作者は『賢い犬リリエンタール』(同誌)で連載デビューの葦原大介
ちなみに僕は5年近く前にジャンプの立ち読みをやめた為、リリエンタールについてはタイトルしか知らない。
多分書こうと思えばめちゃくちゃ長文になってしまうので、今回は2つの魅力と今後の見どころに絞って書きます。
結論から言うと、「超おもしれぇ!最高!」ってカンジではないが、読み進めるほど面白くなっていくという印象。
※一部ネタバレあり
作者の誠実さ
この作品を一気読みして一番感じたのは、作者の誠実さ。
ストーリー、設定、キャラクター等々についてしっかり考えられていて、ひとつひとつ丁寧に描いているなってのが伝わってくる。
葦原大介はとても偉いし、かなり好感が持てる作者だ。
作者が考えた通りに描いた内容を、ただただ読んでいけば楽しめるだろうって信頼感も既にある。
各キャラの特徴(個性)がずっと覚えられていたり、
いろんな戦闘が同時多発的に起こっていてもごちゃごちゃにならず、かなり読みやすいのもこれが理由だろう。
某国民的海賊漫画とは全然違う。
読み進めるに連れ、これまで読んだ成果がしっかり感じられるのもうれしい。
コイツがあの時語られていた奴か!みたいな面白さも感じられる。
こいつが4秒の緑川か!とか。
数十話ぶりの「…と、思うじゃん?」とかもう大興奮だった。
読み返したりしたら、新たな発見とかも出てきてこれまた面白いと思う(一気買い、一気読みの為、まだ1回しか読めていません)。
チーム
これも作者の作戦勝ちだなと感じたことですが、
この作品は、チームを組んで敵と戦うってのが圧倒的に多い。そして巧い。
で、各部隊(チーム)ごとに恒例の戦闘パターンとかがあるんだけど、これが上手く決まった時の爽快感がたまらなく気持ちいい。
その辺のスポーツ漫画よりも断然上。
更には、部隊ごとに全員が全員のことを信頼しきってる様子も感じ取れる。
まさにジャンプ三大要素の1つ「友情」ではないか!!
いや~、素晴らしいね。
今後の見どころ
終着点
10巻まで続いている本作だが、未だ終着点が見えていない。
当面の目標は決まっているものの、最終目標というかラスボスというかがわからない。
真意が分からないから、本作はどんな漫画かってのも書けなかった。
どうやったらこの作品は終わるのだろうか?
今後はここにも注目。
しかし、余裕で50巻とかいきそうだなぁ。過去編とか入りそうだし。
全然戦ってないキャラ達
超強そうなキャラがまだ多く温存されている。
天羽や加古隊、冬島隊なんかも戦闘描写がほとんどない。
多分超強いので、かなり楽しみ。
特に加古隊は女性チームらしいし、スゲェ楽しみだ!
城戸さん、忍田さん、林藤さんなんかの本気も見たい。
チーム外コラボ
「出水×米屋×緑川」みたいに、違う部隊のメンバーでもチームを組むことがあるらしい。
今後もこんな夢のコラボみたいなのに期待している。
個人的には太刀川さんが一番好きなんで、太刀川さんにどんどん活躍してほしい。
小南と木虎と加古隊とかのスーパーオンナチームみたいなのも最高。
いっそのこと、夏目ちゃんを三雲隊のオペレーターにしちゃっても面白いんじゃないかな?
迅さん
本作のキーパーソン迅さん。
過去と未来のすべてを知ってるような、『新宿スワン』マコさんのような冷めた怖さを秘めた迅さん。
ってことで、迅さんには絶対何かある。
まさかのラスボス迅さんとかとんでもない展開もあるかもしれん。
とにかく迅さんからは目が離せない。
最後に、10巻で一区切りついた『ワールドトリガー』の点数はこちらだ!
90点!!
しっかりと、読んだ成果を与えてくれるってのがデカい。
3巻ラストでグッと心をつかまれた方は是非とも大人買いを。
女性読者の多さがちょっと怖い気もするが、まだまだ面白くなるだろう。
『いぬやしき』 1巻~3巻
イブニングで好評連載中、『いぬやしき』のレビュー
作者は『GANTZ』でおなじみの奥浩哉 (手前浩哉 通称:オルテガ ではない)
先日3巻が発売されたばかりで読みやすい。
※当然ネタバレあります
ドーンから始まる物語
主人公は1巻表紙のこのオッサン。
犬屋敷 壱郎(58)
とりあえず1巻は、このオッサンの哀愁漂う生活から始まる。
家族には見放され、息子の友達には「何が楽しくて生きてるんだ」と思われ、ついには胃ガンも通知されるツラさ。
そんなオッサンの日常を淡々と描いていくのかと思いきや、そこは奥。
何もないハズが無く、1話ラストでドドドンッ
犬の散歩で行った広場で、謎の物体の墜落事故に巻き込まれ、復元不可能に。
それに乗ってたミニミニ星人に、表面上だけ復元され、機械の身体となる。
この機械の身体ってのが優れもので、銃でもなんでも搭載してる。
電子機器の遠隔操作もお手の物。
何キロ先の声も聴こえて、空も飛べる。
何といっても”死なない”。
これは、そんな人間兵器と化したオッサンの世直し(?)ストーリー
無差別救人の犬と無差別殺人の獅子
実はその墜落事故現場にはもう一人居て、それが2巻表紙のコイツ
獅子神 皓(ししがみ ひろ)
高校生(中学生だと思って調べたら高校生らしい)。『ONE PIECE』とファンモン好きの、『GANTZ』嫌い。
決してクロノではない。
人間兵器と化してどうなったか?
さっきのオッサンは、助けを呼ぶ声を聴きつけ、空を飛んで助けに行く。
つまり、人助けに生きる糧を見出した。
まさに、正義のヒーロー
その反面、ヒロはとにかく人を殺す。
その辺で運転してた人とか、その辺の家族とかをとにかく殺す。
人を殺すことに生き甲斐を感じ始めた。
まさに、悪のヒーロー
その2人が、2巻で早速対峙!!
現在は3巻まで出てるが、いまのところここまでの流れが一番面白かった。
絵のタッチがいきなりハードボイルドになったのには困惑したが。
とにかく奥の描く、中学生(今回は高校生)のイカレっぷりを観るのが好き。
3巻の無駄感
と、ここまではとても良かったのだが、3巻の必要性が感じられない。
いきなりヤクザが出てきて、弁当屋の女を攫い、弄んでやろうってとこにオッサンが助けに入るって流れなんだけど、伝えたいことが分からない。
オッサンは銃でバンバン撃たれても絶対死なない不死身のヒーローだよってことを伝えたかったのだろうか?
それは1巻の撲殺されたとこで伝わったと思うんだけどなぁ。
まさか、渋谷とヤクザの怖さを伝えたかったとか!!?
そんなことより、2巻ラストの病院に入って行ったエピソードはどうなったんだよ!!
今後の見どころ
2人の行く末は?
まぁ、何と言っても、オッサンとヒロの再会が楽しみ。
今のところ、オッサンだけが「ヒロと自分は同じだ」と分かっている状態なので、次に出会ったときどうなるのかが一番の見どころだろう。
ミニミニ星人の正体とかも分かればなお良い。
花子
オッサンが飼ってる犬の花子
事故現場には、オッサンとヒロと、そして花子が居た。
花子だけは巻き込まれてないけど、こいつが何か鍵を握っているとしたらビビる。
2巻以降登場してないから多分何もないけど。
タイトルが『いぬやしき』だから変な事考えちゃう。
1冊5分のスピード感
『GANTZ』の頃からそうだったんだけど、今回もセリフが少ない。
ド迫力の大コマ&見開きで魅せてくる。
『GANTZ』で見たような描写もバンバン出てくる。
まぁ、これはこれで良い。
逆に『GANTZ』終盤でいきなり謎のアレが語りだした時みたいに、セリフがめちゃくちゃ増えたら終わりだと思ってる。
自虐ネタ
奥は『GANTZ』がネットで叩かれていることをかなり気にしているようで、作中でもキャラクターにちょいちょいそんな発言をさせている。
今後もそんなセリフが出てきたら相当苛立っているってことだから、その辺を探すのも楽しいかもしれない。
ってことで『いぬやしき』3巻までの点数はこちら
75点!
2巻までなら90点は堅かったのに。残念。
まだ集めやすいんで、気になった方は是非どうぞ。